今回は、ちょっとデリケートでまじめなお話。
うつ病である彼女と過ごしてきた経験から、僕が思うこと、みなさんにお伝えしたいことを書きます。
あくまでも、僕の経験からのことなので、鵜呑みにするのは危険かもしれません。
でも、少しでもどなたかのお役に立てるのではと思ったので、ここに記します。
うつ病の彼女
彼女とつきあって4ヶ月ほど経った、夏のある日。彼女から「私、うつ病だったみたい」と言われました。
夜寝る時に、心臓がドキドキして眠れなかったそうで、まさかと思い病院に行ったら、うつ病だとわかったそうです。
そう告げられた時、彼女はニコニコしていて、元気そうに見えたのですが、今思えば、無意識で無理に明るくしていたのかもしれません。
その頃、彼女は自分のやりたいことのために頑張ったり、経済的にも自立しようと奮闘していました。
薬を飲みながらも、着実にこなしていく彼女はタフで、そして楽しそうにも見えました。
しかし、そこから1年ほど経った頃、急に調子を崩しはじめました。
冬の寒い時期になると、毎日のように「死にたい」「私に意味なんてない」としきりに口にするようになりました。
僕はどうしていいか戸惑いましたが、彼女のことがとても好きだったので、ひたすら彼女に寄りそったり、いろいろと諭したりしてみました。
でも、なかなかよくならず、僕が彼女を助けることなんてできないのかも、と落ち込みそうになったこともありました。
しかし最近、ようやくどう接すればいいのか、なんとなくわかってきて、彼女も以前と比べてかなり元気になりました!
まだまだ、調子の波はありますが「死にたい」と言わなくなったのは、すごく大きなことだと思っています。
彼女にインタビュー
うつ病でつらい時、助かった・嬉しかった接し方について、彼女に直接聞いてみました。
もしよければ、参考にしてみてください。
「大丈夫」という言葉
彼女にとって、この言葉を言われるのが、助けになっていたようです。
曰く「最強」だとか。
症状にもよりますが、「大丈夫だよ」と言われるのは、かなり効果的なようです。
「ギュッと抱きしめる」
つらい時、死にたくなった時には、これが一番効くそうです。
どんなに落ち込んでいても、抱きしめて背中をさすったり、トントンと優しく叩いたりするとホッとするんだとか。
何を言っても苦しい時は、抱きしめてそばにいてあげるのが、一番いいのかもしれません。
「うつが言わせている」
僕は「”死にたい”や”私はダメなんだ”というのは、うつ病が言わせているんだよ」と、彼女に言うことがあるのですが、それも効果的だそうです。
「この気持ちや感情は、うつのせいなんだ」と思えて、自分を責めなくなるので、気が楽になるんだとか。
うつ病が悪い、病気のせいだと認識できれば、責める対象が変わったり、冷静な判断ができるようになるのかもしれません。
「休んでもいい」
仕事や学校などについて「休んでもいいよ」「無理しなくても大丈夫だよ」と言われて、かなり楽になったそうです。
肩の荷がおりた気がしたそうな。休むって大事だと思います。
大切な人がうつ病の方へ
今までの経験から、僕が思ったことや考えたことを書きます。
これは一番にお伝えしたいのですが、あなたも頑張りすぎないでほしいです。
もしうつ病のパートナーや家族、友人などに接していて、つらいと感じたら、誰かに相談することも大切だと思います。
あなたのことも大事にしてください。つらい時は休みましょう。
それから、これも大切だと思っているのが「俺が彼女を治してやる」などと、思い上がったり、意気込んだりしてはならないということです。
これをすると、治したいと思っていたはずの相手に、見返りを求めてしまったり、それが相手へのプレッシャーになってしまったりするかもしれません。
それに、症状がなかなか改善されないと、あなたにもストレスが溜まっていくことになると思います。
おそらく悪循環になって、あまりいいことがありません。
ただ、大切な人のそばにいて、お互いに無理せず、ゆっくりと歩んでいけばいいと思います。
さいごに
あくまでも僕の考えや意見なので、これがすべて正しいとは限りません。
そこだけはご留意ください。
うつ病や、うつ病の人との生活で悩んでいる方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
僕も、ゆっくりと彼女との生活を楽しんでいきたいと思います。
ここまで、長々と読んでいただきありがとうございました! ドロン