音楽が大好きです。
朝の通勤時間、夕暮れ時、失恋した時、人生に息苦しさを感じた時…様々な日常を彩ってくれる音楽が好きです。
音楽があると何気ない風景も記憶に残りますし、悲しいことや辛いことがあっても優しく昇華してくれます。楽しい場面では、より楽しい気持ちにさせてくれます。
解釈に多様性があるところもいいですよね。
人によって感じ方や、歌詞の捉え方も違います。正解が人それぞれにあるので、非常に面白い。最近、音楽についての記事を読むのにハマっています。
映画やゲームを盛り上げてくれる音楽。ドライブを楽しくしてくれる音楽。カフェのゆったりさを演出してくれる音楽…
挙げていったらキリがないほどに、音楽というものは魅力に溢れています。
そんな大好きな音楽。
ふと、僕が今好んで聴いているものの根源てなんだろうと気になりました。
それを分析するため「私を構成する9枚」というものをやってみようと思います。昨年流行ったようなので今さら感はすごいですが。
かなり悩んで時間がかかってしまったのですが、僕の9枚はこんな感じじゃないかと!
- True/L'Arc~en~Ciel
- 無罪モラトリアム/椎名林檎
- Brotherhood/B'z
- BIG, BIGGER, BIGGEST! -THE BEST OF MR.BIG-/MR.BIG
- 千と千尋の神隠し サウンドトラック
- jupiter/BUMP OF CHICKEN
- 君繋ファイブエム/ASIAN KUNG-FU GENERATION
- COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1
- alfred and cavity/the band apart
- さいごに
True/L'Arc~en~Ciel
ラルクは、僕が生まれて初めてCDを集めたミュージシャン。
今はあまり聴かなくなってしまいましたが、それでも思い入れがあります。
小学生の時に「winter fall」を聴いて、なんて綺麗な曲なんだとすっかりラルクが好きに。その後、中学生になり、お年玉を崩しながら少しずつCDを集めていた矢先に出会った作品。
初めて聴いたときの衝撃たるや。もう全部シングルなんじゃないかと思うほど、ポップでキャッチーな曲ばかりで、宝石箱のように感じたアルバムでした。
中でも「flower」は、当時何度も繰り返し聴いた曲。
アコギやサビのメロディーの美しさ。明るさがありながらも、切なく哀愁のある曲調は当時の僕にはドストライク。自分の中の王道が形成されたような気がしました。
他にも「Caress of Venus」、「the Fourth Avenue Cafe」、「Lise and Truth」と大好きな曲がたくさん。これを書くために聴きなおしたら、当時の感情が少しわいてきたような気がしました。自分の世界が広がったような、夢中になれるものができたような、そんな感覚。今はなかなか体感できないのが、寂しいです。
ラルクから派生して、この頃は、GLAY、SOPHIA、X、LUNA SEAあたりを聴くようになりました。
無罪モラトリアム/椎名林檎
こちらも中学校の時、夢中になったアルバム。
「勝訴ストリップ」と迷ったんですが、椎名林檎という衝撃を知った作品なのでこちらに。
林檎さんは「歌舞伎町の女王」で知り、何だかすごいのが出てきたなと感じていたところに「ここでキスして。」でやられました。かっこよすぎるし、女の子の可愛さもあるし、今でも時々聴きたくなる大好きな曲です。
そして、この「無罪モラトリアム」を聴いた時の衝撃。「正しい街」や「丸の内サディスティック」、「積み木遊び」など、どの曲も当時の自分には新しいサウンドで。しかも女性ボーカル。
「幸福論(悦楽編)」にはもうテンションが上がりまくりでした。この曲がライブで披露される時は、拡声器を使って歌われるんですが、そのパフォーマンスもめちゃくちゃかっこよくて。若い女性が拡声器持って暴れまわる…もうそれだけでアドレナリン出まくりです。
林檎さんが売れた後、彼女に影響されたというミュージシャンがたくさん出てきた印象があります。やっぱりそれだけのインパクトやカリスマ性があったんだなあと、今になってしみじみ思います。
林檎さんを聴いてから、女性ボーカルの曲が聴きたくなり、JUDY AND MARY、the brilliant greenなど聴いていた記憶があります。矢井田瞳とか。
あと、「丸の内サディスティック」の歌詞に出てくるベンジー繋がりで、ブランキー・ジェット・シティなんかも聴いてました。かっこよかったなあ。
Brotherhood/B'z
高校生の時に好きになり、ヘビーローテションしまくったアルバム。
それまで、B'zはシングル曲なんかや耳にしていましたが、積極的にアルバムには手を出していない状態で、B'zの素晴らしさを知りませんでした。
しかし、高校で仲良くなった友達に、B'zの数あるアルバムの中で一番のおすすめだと教えてもらい、聴いてみると一気に大好きに。
皆さんご存知「ギリギリchop」が入っている作品で、B'zの中でもかなりハードなロックをしているアルバムになっています。
ギターの音は、それまでの松本さんらしさを残しつつも、かなり重厚感のあるサウンドになっていて、テクニカルなフレーズが目立ちます。
そして、稲葉さんのボーカルはキレッキレ。「F・E・A・R」や「ギリギリchop」のシャウトがかっこよすぎて、当時よく友達とシャウトの練習をしていたのはいい思い出です。
この作品でB'zの虜になった僕は、ギターを必死で練習しました。
それまでは、ゆずの曲などでコード弾きを練習していましたが、B'zみたいなテクニカルでかっこいいギターサウンドを覚えてしまったら、もうじっとしていられません。やっぱピロピロやりたくなるものです。
そしてB'zのギターを練習しはじめたことで、次に紹介する作品にハマるのは、必然だったといえるでしょう。
BIG, BIGGER, BIGGEST! -THE BEST OF MR.BIG-/MR.BIG
こちらも、前述の友達が教えてくれた作品。
「洋楽…だと…」となった僕でしたが、いざ聴いてみると一瞬で落ちました。
ベスト盤だけあって、どれもこれもが名曲。しかも収録曲のバランスもよく、満足感がハンパない一枚になっています。ベスト中のベストという感じがしますね。
「Daddy,Brother,Lover,Little Boy」という曲からはじまるのですが、これがもうかっこよすぎ。イントロのギターリフから引き込まれ、エリックのボーカルに聴き入り、ギターソロでテンションは最高潮に。
聴き終わった時には「こんな世界があったのか」と感動を覚えたものです。
「GREEN-TINTED SIXTIES MIND」のイントロギター。初めて聴いた時は「???」となりました。
めちゃくちゃ爽やかでポップなフレーズなのに、どうやって弾いてるのか全然わからず困惑。当時はTAB譜を確認しても、あんまりよくわからなかった。結局大学生になってから、やっと弾き方を理解したような記憶があります。
「Addicted To That Rush」では、ギターはもちろん、ベースまで速弾きし始めるという、とんでも曲。当時の興奮といったらなかったです。
「えっ…これ…ベースだよね…?」と何度も友達に確認取ってしまいました。ビリー・シーンはホント化物です。
MR.BIGは激しい曲もかっこいいですが、「Just Take My Heart」のようなバラードもすごくいいんですよね。歌も美メロだし、ポールのギターが要所々々で最高の仕事をしてくれます。
そして極めつけは「To Be With You」。こんなんずるいわ。
おそらく聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
当時は聴きすぎて飽きていましたが、改めて聴くとやはり名曲中の名曲ですね。
MR.BIGをきっかけに、Aerosmith、EXTREME、DEEP PURPLE、Led Zeppelin、のようなハードロックを聴くようになりました。
それからギターヒーローにも、ものすごくハマりましたね。
ポール・ギルバートはもちろん、スティーブ・ヴァイ、ヌーノ・ベッテンコート、イングヴェイ・マルムスティーン、ランディ・ローズ、リッチー・ブラックモアなどなど。
ハードロックやメタルへの世界を広げてくれた一枚でした。
千と千尋の神隠し サウンドトラック
MR.BIGからのギャップがすごいですが、この一枚も聴き狂ったCDです。
元々ジブリが好きだったんですが、高校の時にこの作品を観て、完全にジブリ信者に。
久石譲さんの楽曲って、本当に心地いいんですよね。久石節みたいなのがあって、その旋律が最高に琴線に触れます。
「あの夏へ」は千と千尋のメインテーマ的存在。ピアノで表現されたそのメロディーは極上。美しい川とその温度感まで表現されたような曲です。そして途中からの疾走感にワクワクと不安と危険な匂いが込められていて、聴いた後ジーンとなります。
そして、このサントラで一番好きなのが「6番目の駅」。
映画では、千尋が電車に乗るシーンでかかるんですが、それがまた抜群に合っています。このシーン観てから作ったのかな?ってくらいピッタリ。
暗い曲なのに、不安だけでなく期待も入り混じったような、千尋の心情を体現している不思議な曲です。
千と千尋は、サントラだけでなくイメージソングCDも結構いいのでおすすめです。
サウンドトラックというものにハマったことで、歌詞のない曲への抵抗が取り払われました。むしろインストゥルメンタルが好きになりました。そんな一枚。
千と千尋の神隠し 改めて金曜ロードショーで観たので好きなところや感想を書く!!
jupiter/BUMP OF CHICKEN
高校の頃、「天体観測」を引っさげて彗星のごとく現れたBUMP OF CHICKEN。
たしかラジオでかかっているのをたまたま聴いたのが出会いだったかと思うのですが、ボーカル・藤原さんの書く歌詞の世界観や独特な歌声は、夢中になるのに時間はかかりませんでした。
このアルバム、「Stage of the ground」や「ダンデライオン」のようにキャッチーな曲もあるのですが、他のアルバム曲は結構スルメ感があったように記憶しています。
「Title of mine」や「ベル」は当初、ピンと来なかったのですが、何度も繰り返し聴いているうちに良さが解るように。「ベル」なんかは、ギターでアルペジオを弾いてみると、とっても綺麗な旋律なんですよね。演奏してみて、歌ってみて、さらに好きになったアルバムでした。
当時はBUMP OF CHICKENというバンドが、こんなに大きな存在(世間的にも僕の中でも)になるなんて想像もしていませんでした。
僕の周りでは、昔のバンプの方が好きだったという人が多いのですが、僕は今の方が好みです。歌詞も曲も、どんどん精錬されていっている感じがたまらなく愛おしい感じがします。
最近では「GO」という曲の歌詞が大好きですね。
何かが変わったわけじゃない 何かが解ったわけじゃない
ゴールに僕の椅子はない それでも急いで走った
思いをひとりにしないように
自分が進む道の先には、居場所がないかもしれない。夢は叶わないのかもしれない。それでも「思い」がある。「気持ち」がある。それらを大切に、ひとりにしないように、必死で走り出す。
そんなことが大事なんじゃないかと、それで間違ってないんだと思わせてくれる、とっても素敵な歌詞です。
バンプに出会えたおかげで、歌の「歌詞」にも注目するようになった気がします。
ジャンルは全然違いますが、the pillows、Mr.Children、フジファブリックあたりをちゃんと聴くようになったのは、バンプの影響が大きいように思います。
君繋ファイブエム/ASIAN KUNG-FU GENERATION
こちらも高校の時に出会った一枚。
ジャケットが美しい。アジカンのアルバムのほとんどは、中村佑介さんのイラストが採用されており、このジャケットだけでも引き込まれます。
アジカンに出会ったのは、確か深夜の音楽番組。
「君という花」のMVが流れていて、どこか和を感じる旋律や文学的な歌詞、そしてメンバーの謎ダンスに惹かれたような記憶があります。
それでCDショップに行けば、こんなに素敵なジャケットで棚に佇んでいて。買わざるを得ませんでした。
正直当時アジカンは、今ほどの技術も歌唱力もありませんでしたが、それが何かかっこよかったんですよね。初期衝動の赴くままにギターをかき鳴らし、シャウトする様が。
ギターも、初心者でも弾きやすいような曲ばかりで、難しいことはひとつもしていないのですが、センスが光りまくっていて。これだから音楽は楽しいんですよね。上手いから良い、下手だからダメ、ではないんです。
音楽は、作った人たち、演奏する人たちの雰囲気や気持ち、生き方、そんなものを楽しむことができるツールというか。そんなことをアジカンから学んだような気がして、当時の僕は衝撃でした。
ギターロックという耳慣れない言葉を覚えたのも、アジカンからだったような気がします。レミオロメンとかも好きだったなあ。Oasisに出会えたのも、アジカンのおかげ。
COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1
またまたアニメのサウンドトラックでございます。
大学の時に、理系の大学に進んだのですが、そこで出会った友達の影響で色々とアニメにのめり込むように。日々何かいいアニメはないかと、TSUTAYAに足を運んでいた矢先、出会ったのが「COWBOY BEBOP」。
何もかもがカッコつけなアニメなのですが、最高にカッコイイんだよなあ!
キャラクターや機械のデザイン、セリフ回し、雰囲気、全部カッコイイですが、特に夢中になったのが劇中やOP・EDで流れる音楽。特にOP映像は衝撃でした。
ジャズ! ジャズ! ジャズ!
すごくジャズなんですよね。ジャズのなんたるかは今もあまり理解できてはいないのですが…ジャズなんです! アニメのOPなのに、歌がないんです! インストゥルメンタルなんです! レトロ感のある映像も最高でしたね。
この「Tank!」は、結構色んなTV番組でかかっているので、聴いたことがある人もいるかもしれませんね。どうですか? カッコイイでしょう?
アニメも面白かったですし、何より音楽が好きすぎて、すぐさまTSUTAYAでサウンドトラックをレンタルしました。
このCDに出会えて幸せだったのが、菅野よう子さんという存在を知ることができたこと。
菅野さんの音楽にハマり、色々なサウンドトラックを借りたものです。その繋がりで、坂本真綾さんも聴くようになりました。歌声がすごくいいんですよね。
バンドの音楽ばかり聴いていた僕でしたが、ここを起点にアニソンなんかも積極的に聴くようになりました。世界が広がっていく感覚は、いつも大事にしたいです。
alfred and cavity/the band apart
僕が現在、ハマりにハマっているバンドthe band apart、通称・バンアパの3rdアルバム。
このアルバムに出会ったことで、僕の音楽観がかなり変わった気がします。
大学生になり、PCを手に入れた僕は、いい音楽を求めてネットの海を泳ぎ回る日々。
マキシマム・ザ・ホルモン、凛として時雨など激しいサウンドにハマる中、ある日バンアパの「KATANA」という曲を知り、価値観を変えられることに。
ギターってのは、歪んでるのがカッコイイと思っていたのに、バンアパはめちゃくちゃクリーン。しかもそんなクリーンサウンドで、めちゃくちゃテクニカルなことをやっている。
なにこれ…最高にクール…
曲もなんだか聴いたことないようなオシャレさを醸し出していて、楽器全部が複雑なことしてるのに、嫌味がひとつもなくスッと入ってくる。
最強のバンドに出会ったなって思いました。
「KATANA」を聴いた後、すぐにCDショップへと駆け出していました。そしてアルバム「alfred and cavity」を購入。バンアパに狂う日々のはじまりでした。
バンアパって、聴けば聴くほど楽曲が輝き出すし、ギターをコピーするとすごく難しいことをやっているのが解るしで、奥が深いというか飽きが来ないというか、そんな素敵なバンドだなと思っています。どのメロディも琴線に触れまくりで大好き。
バンアパに出会ったことで、ボサノバ、フュージョン、ニューウェーブ、メロコア…様々なジャンルの音楽に目を向けることができるようになったので、本当に貴重な機会だったなと感じています。
さいごに
何とか9枚を選んでみましたが、なかなか僕らしい感じになったんじゃないかなと思います。
「このバンドから、派生して聴くようになったんだ」みたいな気付きがたくさんあって、とっても楽しかったです。
よかったら、みなさんもやってみてはいかがでしょうか!
長々と読んでいただいてありがとうございましたー!